一般的なプライベートバンキング

プライベートバンキング・ビジネスは、金融機関の所属する金融グループ内で連携して総合的な金融サービスを提供しています(銀行・信託・証券・不動産部門の連携など)。また顧客の多くが企業オーナーであるため、顧客の事業展開のためのファイナンスや事業継承対策も重要な業務となっています。プライベートバンキング・ビジネスは各社によって異なるものの、以下のサービスを提供しています。

1 資産管理 
資産全般のアドバイス、資産管理会社の設立支援など

2 資産運用
一任勘定を使用した資産運用など

3 事業継承・資産継承
顧客の次の世代への事業や資産の継承をより円滑に行うために、顧客へ助言を行う

4 税務・法律相談
資産運用の実績に伴い、納税義務が発生するケースもあります。そのような場合に適切な納税を行うことが出来るように税の専門家、税理士、公認会計士をご紹介します。

5 コンシェルジュサービス
顧客の人生をサポートするために、顧客の要望に応じ、様々なサービスを提供する。弁護士などの専門家の紹介、慈善事業や財団設立支援、美術品に関するコンサルティング、子供の教育への助言、専門医の紹介など。

プライベートバンキングが繁栄したわけ

スイスのプライベートバンクの歴史は、14-15世紀に始まったと言われていますが、現在のような組織形態となったのは、17世紀から18世紀に掛けて出来たと言われています。 現在の組織形態としては、「最低1名以上の無限責任のプライベートバンカーがパートナーとして経営参加している銀行」です。そのためプライベートバンクはリスク資産を自行で管理し、極力経営リスクを脅かすリスクは取りません。つまり一般の商業銀行と比較すると経営面での安全性が確保されています。 プライベートバンクは、20世紀に入って2度の大戦を経験しながらその規模を拡大させてきました。 1815年からスイスは永世中立国となり、主に欧州諸国の王族や貴族を含む超富裕層の資金を預かってきました。 戦火を逃れた資産が親子何代にも渡ってスイスのプライベートバンクで継承されてきた事をご存知の方も多いことと思います。 そしてスイスの銀行法第47条の「守秘義務」に守られる形で、世界各国の指導者や大企業のリーダーたちが安心して資産を預けて参りました。 特にプライベートバンクが扱っている「秘密口座」と呼ばれていたナンバーズアカウントは、株式、債券、先物、デリバティブ等の取引はもちろん、出入金に関しても口座番号のみで取引が行われる為、口座保有者の秘密は完璧に守られてきました。 しかし今日では、全ての取引時において口座保有者の名義が表示され、また21世紀に入って、経済成長著しいアジアでも超富裕層を対象にプライベートバンキングビジネスが発展してきました。アジアでは別名、ウェルスマネジメントとも呼ばれ、多くの富裕層が活用しています。 ただしアジアにおけるプライベートバンキングは、欧州系のプライベートのように保守的な運用を行うのではなく、ハイリスク運用や時には未上場株式や店頭市場で取引されているプライベートエクイティファンドやハイリスク商品もポートフォリオに組み入れる動きがあります。 アジアでは古くはプランテーションや製造会社のオーナー、そして不動産王が資産運用に熱心です。またアジアの証券取引所で上場した企業のオーナーも潤沢な資産の運用先として、優秀なバンカーを専属で指名し、エクスターナル・アセットマネジャーとして長年、取引するケースも見られます。